「歯茎が気になる」
「ガミースマイルの手術をした方がいい」
ネットでもリアルでも何度も言われてきた
自分でもコンプレックスだ
中高生の頃は「なんで上手く笑えないんだろう」と自己否定を繰り返して、気づけば笑わなくなっていた
けど今は何を言われても思いきり笑えるようになった
その理由は 「不完全を愛す」と決めたからだ
整形手術をして容姿を変えることはすぐにできる
中高生の頃と違い、社会人になって費用は問題になりづらくなった
良いクリニックを探すコストも減った
わざわざオススメのクリニックをDMで送りつけられたこともある
治療することでコンプレックスが本当になくなるなら、人によってはすごく良い選択肢だと思う
ただ僕の場合は、そうならないと断言できる
むしろコンプレックスは深まるだろう
どれだけ手術で容姿を変えても、「粗探しして否定する」というマインドは変えられないのだから
歯茎が治ったら、次の不完全を探し始めるだろう
正直、容姿に関してはてっぺんから爪先までコンプレックスしかない
完全を求めれば求めるほど、自分の不完全さが際立ち、コンプレックスは深まっていくのが目に見えてる
だから僕は治さないと決めた
そして、不完全を愛すと決めた
粗探しして自己否定するのではなく、誇ってさらけ出すと決めた
無理矢理でもいいから、「お前の歯茎イカしてるな」と思いながら鏡に向かって歯磨きをするようになった
とてつもなく怖かったけれど、ネットでもリアルでも歯茎丸出しで思いっきり笑うようになった
初めは半ばヤケクソだった
楽しいのに笑えないことが悔しかったんだ
それなら悪口を言われる方がマシだった
すると、不思議なことが起こった
僕の笑顔が好きだと言ってくれる人が現れはじめたのだ
「なるさんの笑顔を見ると元気が出ます」
「なるさんが笑ってるだけで癒されます」
そんな声をたくさんいただけるようになった
お世辞じゃない心からのトーンで言ってくれる
そこで気づいた
自分の不完全さを愛してくれる人は世界に必ずいるということに
もちろん、添付画像のように悪気なく指摘してくる人も一定数いる
それはきっと、その人も自分の粗探しをし続けているからだと思う
だから他人の粗も気になってしまい、よかれと思って指摘してしまう
そういったネガティブな指摘のインパクトは強い
指摘された側は、世界中全員が否定的なんだと思い込んでしまう
けどそんなことはない
自分の不完全さを愛してくれる人は、世界に必ずいる
そしてその1人目に、自分自身がなる必要がある
自分の不完全さを、自分で愛してさらけ出す
それができた時に、同じように愛してくれる人と繋がれるのだと思う
もちろん、僕のように不特定多数にネット上でさらけ出す必要はない
この人こそはと思える人に、ひっそりと少しずつさらけ出せばいい
そうやってできた深い繋がりは、必ず生きづらさを癒してくれる
僕はそんな繋がりが生まれるキッカケを作れたら本望なので、これからもネット上でさらけ出していこうと思う
随分と長い文章になってしまった
心のままに書いたので、支離滅裂な気もする
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます
最後に、美容整形のプロフェッショナルである高須克也院長の言葉を引用させてもらい、筆を置ければと思う
高須院長は恋人から整形の要望を受けた際、このように断ったそうだ
「いいですか、人は欠損に恋をするんです。
黄金率ではないもの、弱いもの、足りてないもの。
人はそれを見た時、本能で補ってあげようとする。その弱さや未熟さを自分だけが理解していると思う。
欠損の理解者になるのです。」
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