2018年8月、僕は新卒で入った会社を1年4ヶ月でやめた。
やりたいことをやりたかったからだ。
それからキャリアコーチングと並行して、音楽活動を始めた。
「会社辞めてバンドやる」と周囲に伝えたら、結構バカにされた。
そりゃそうだ。
歌が特別上手い訳でもない。
ギターは初心者に毛が生えた程度。
曲なんて作ろうとしたことすらない。
芸能関係のコネなんて皆無。
そしてもう24歳。
バカにするか、心配するのが普通の反応だ。
それでも僕はブレなかった。
やりたいことをやる覚悟が固まっていたからだ。
とか言えたら最高にカッチョいいんだけど、あいにく豆腐メンタルなのでブレまくった。
「24歳でバンドマンになるとか今さらすぎるよな…」
「知識も経験も人脈もないのに無謀すぎるよな…」
ネガティブな心の声がグルグルと渦巻きだした。
そんな渦から引っ張りあげてくれたのは、「一緒に音楽をやろう」と誘った仲間だった。
「とりあえずcoverソング歌ってみて、YouTubeにアップしてみましょうよ!!」
彼の持ち前の明るさと突破力に救われたんだ。
そうして初めてのcoverソングを歌って、おそるおそるYouTubeにアップした。
その曲がいきなりバズりまくって、チャンネル登録者はウナギ昇りに…。
なんて妄想をしながら、翌日YouTubeのアナリティクスを見てみる。
再生回数は数十回。
チャンネル登録者も数十人。
現実はちゃんと厳しい。
それでも、とても爽やかな気持ちだったことを覚えている。
やりたいことの実現に向かって、仲間と一歩踏み出した。
自分たちの表現を形にした。
己の人生を生きている心地がした。
顔面蒼白でオフィスに向かっていた1年前とは違う。
確かな手応えがあった。
それからも亀の歩みで、仲間と一歩ずつ歩んでいった。
凝った映像のcoverソングを歌ってみたり。
音楽を使ったゲーム動画を出してみたり。
ドッキリ動画を撮ってみたり。
ホントに色々実験した。
そしてようやく、オリジナル曲を作ったのが2020年5月。
活動を始めて2年近くの月日が流れていた。
やっぱりcoverソングではなく、自分たちの言葉で、自分たちのメロディで歌いたくなったんだと思う。
そこで感覚を掴み、メンバー全員で作詞作曲を手探りでしながら、オリジナル曲をリリースしていった。
そして2022年、5曲目にリリースした「freeeeedom」という楽曲がついにバズった。
今では29万回以上再生されている。
同時に、僕らのことを心から応援してくれるファンが増えていった。
その勢いのまま、2022年に初のワンマン LIVEを決行。
大成功に終わった。
2023年に強力なサポートバンドを迎えて2ndワンマンLIVEを決行。
これも大成功。
そして2024年2月、集大成として渋谷の一等地にある300人キャパの箱でワンマン LIVEを決行する。
本業と並行しながら、事務所に所属せずグループで活動している僕らにとって、このキャパが終着点だと感じている。
これ以降のLIVE予定は未定なので、文字通り集大成だ。
この5年間、本当に夢のようだった。
仲間とたわいもない話をする時間。
共に作品を創りあげる時間。
ファンと一緒にLIVEでブチ上がる時間。
どこを切り取っても、走馬灯で見るくらい鮮烈な思い出だ。
5年前、周囲にバカにされて心折れそうだったあの時、こんな結末は想像もできなかった。
手遅れだったとしても一歩踏み出したことに、一片の悔いもない。
今度のLIVEでは、ここまでの道のりで培ってきた全てを出し切る。
不安が多い毎日にモヤついてる人。
やりたいことに一歩踏み出せず悩んでる人。
ぜひ気軽に遊びにきてほしい。
一緒に歌って踊ってブチ上がろう。
全部吹き飛ばすよ。
絶対に後悔させない。
最高のLIVEにします。
ここまで長文を読んでくれて、ありがとうございました。
(LIVEは無事大盛況で終演しました。)
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